明日も、キミに恋をする。
「でも………キスしてたって聞いたよ」




言いながら、胸がズキズキと痛く苦しくなる。

大輔くんと陽子ちゃんはキスしたことがある……





「はぁ…そんな事まで聞いてたんや…」




大輔くんは悲しそうな目をする。




「ごめん……ごめんな…嫌な思いしたやんな…」

「ほんとにしたの?」

「……した」




大輔くんの声に、胸が張り裂けそうになる。

息が苦しくなる。



「うう…ひっく…」

「でもな、違うねん。あれは違うねん…」




震えて泣き出す私の手を大輔くんは強く握る。




「言い訳みたいでかっこ悪いけど……飼い犬が泣いてる飼い主の顔を舐めるみたいな…なんやろ、そんな感じっていうか…」


「な…舐めたの?」

「そんなわけないやろ」




それから大輔くんは、自分と陽子ちゃんの過去にあったことを全て話してくれた。









『…俺話すの下手やけど、わかった?』



『…うん。』



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