明日も、キミに恋をする。
そこには夏休みの図書館で

大輔くんによって鼻毛がボーボーに書き足された源頼朝がいた。


私は顔が赤くなる。



「内田さんもこんな落書きするんや」

「ち、ちがうこれは…」



私が言い訳しようとしたとき、先生にジロッと見られて私は口をつむぐ。



「てか、そのノートもめっちゃ笑えるねんけど」



ハッとして私は机の上を見る。

私の前に開かれたノート。

その片隅には大輔くんとのやり取りが書いてあった。




まさか誰かにノートを覗きこまれるなんて思ってなかったから…油断してた。



しかも、そのページは…




「キス、自粛中なん?」




犬山くんはさらに私に近付いてにやりと囁く。



私は真っ赤になる。

は……恥ずかしすぎる…



今さらだけど、落書き部分を手で隠す。



「え?もっと読ませてや?おもろいやん」

「だっ…だめ…もうだめ」



真っ赤になって必死でノートを隠す私の横で、犬山くんは肩を震わせて笑ってる。


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