明日も、キミに恋をする。
先生が黒板に向かうと


犬山くんは性懲りもなく、今度は私のノートに書き込みをして、筆談しようとしてくる。



私はオロオロしつつ書かれた文字を見る。




“内田さんてオレ嫌い?”



男子にしては綺麗な文字で予想外。

それに……返答に困る質問。




“嫌いじゃないよ”

“じゃあなんでオレのこと、さけるん”

“男子が苦手なだけだよ…?”

“でも内田さんの態度ってオレ良い気分しないねんけど”





犬山くん怒ってる?

慌てて犬山くんを見ると、真顔でこっちを見てる。




ドク…ン


整った顔だから、真顔でもなんかすごく怖く感じる。

確かに私、ノリも悪いし絡みにくいけど…





“ごめんなさい…”





犬山くん怖い…


私はちょっと泣きそうになる。


授業中なのに…



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