明日も、キミに恋をする。
正義感の強い犬っちは

友達の彼女に手を出すようなやつじゃない。



それは分かってる。

俺の勝手な嫉妬やねん。

俺のわがままやってわかるから、悔しい。




そしてミカンは俺の前でまだ喋り続けてる…





あかん……

俺の心、電池が切れそうや。









放課後




俺は体調不良ってことにして練習をひとり早退してきた。

毎日がんばってるんやし一日くらい許してくれ。





その足で、俺は優の家に向かう。

チャイムを押すと、優はまだ帰ってなかった。




優のおばちゃんの話では、友達とカラオケに行くって連絡があったらしい。




ま、まじか。
 
きっと陽子達やな…





優は……俺と離れてても陽子達とちゃんと楽しくやってるんやな。



会えなくて電池切れてるんは俺だけかぁ…?





ガッカリしたのが顔に出たのか、優のおばちゃんが気を使って


「家に上がって待ってていいよ」

と言ってくれた。




そんなん申し訳ないし断ろうと思ったけど……


おばちゃんが笑顔やったし、俺のこころも限界やったし、俺はついお言葉に甘えてしまった。



< 242 / 436 >

この作品をシェア

pagetop