明日も、キミに恋をする。
翌日の授業中



私がまじめにノートを取っていると突然、犬山くんがまた私のノートに手を伸ばして文字を書き込んでくる。



な、なんだろう?

私は少し緊張しながら、書かれたとこをみる。


 

“今日も放課後、ダイスケと会うん?”




最近、犬山くんは良い人だって感じてた。

でも気ままな所はさっぱり分からない。

そんなこと聞いて、どうするんだろう。



“そうだよ”



私が返事を書くと、犬山くんはすぐにまた書き込んでくる。




“ダイスケのこと、好き?”




好き…?

当たり前だよ。




“好きだよ。もう授業に集中してもいいかな?”


 

私と犬山くんが筆談してるの、もしかしたら今も大輔くんが見てるかもしれない。


大輔くんも嫉妬するんだって昨日知った。

私と犬山くんのことを少し気にしているようだった。


 

そんな私の気持ちを見透かすように、犬山くんはまた書き込んでくる。




“なんで?オレと話すとダイスケのことが気になる?”




私は返事を書く代わりに、こくんと頷く。



“ええやん、ヤキモチやかせれば。その方がふたりも盛り上がらん?”





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