明日も、キミに恋をする。
ヤキモチを妬かせたほうが、盛り上がる……?



たしかに少女マンガでもそんな展開ありそうだけど。


主人公の女の子が好きな男の子の気を引くために、わざと別の男の子と仲良くする…みたいなやつ。




犬山くんはニヤリと笑いながら小声で言う。


「な?気にすることないって」





でも……やっぱり…


「私、大輔くんが悲しむことはしたくないかな…」




やきもち妬いてもらうより

大輔くんにはいつも笑っていて欲しい。




「ふーん…そんな風に相手を想いやれるってすごいな」




黒板に文字を書いていた先生が、チョークをおいて前をむく。

同時に犬山くんは私から体を少し離すと、また筆談に戻る。




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