明日も、キミに恋をする。

“そういやオレ、内田さんのために良いのんあるんやった”


 
良いのん???




私が首をかしげると、犬山くんはニヤリと笑う。




“応援団の練習のダイスケみたくない?”


「……え?」
 

“めっちゃかっこいいで”




!!




「ぷ…目ぇ輝かせすぎ~」



犬山くんは小声で吹き出す。

私は赤くなって犬山くんを睨む。



「だって…そんなにカッコいいの?」



知りたいよ…。

大輔くんがどんな事をしてるのか。




「内田さん、ほんまに好きやな~」

「…冷やかすだけならもう聞かないよ」

「まぁ、待ってや」




犬山くんはゴソゴソすると、スマホを取り出し机の下で見せてくる。



「!」  


私は思わず先生の方をみる。


古文のおじいちゃん先生は耳も目も遠い。

だから多少ザワザワしていても、気付かない。



でもさすがにスマホは見つかるんじゃ…



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