明日も、キミに恋をする。
100m走で、私は三着だった。



はぁぁ…緊張した。

同時に、これでもう私の出る種目は最後だと思うとホッとする。



大輔くんは大トリの団対抗リレーや、花形の応援団にも出るけど、私は出ないもんね!


あとは精一杯、みんなの応援をがんばろう!




応援席に戻ると大輔くんが隣に来てくれる。



「優、お疲れさん!頑張ってたやん」

「ありがとう…三着だったよ」

「知ってる。見てたで!」
 


笑顔の大輔くんに頭をわしゃわしゃされて、照れてしまう。

さっき大輔くんが皆にされてたみたいにされて、私のみつあみもボサボサになる。



「わ~ごめん!優のみつあみが…」

「あはは、大丈夫だよ」



私は赤いハチマキをはずし、三つ編みをほどきながら笑う。



「ほら、編み直せば元通りだよ」



三つ編みを編む私を、感心したように見る大輔くん。





大輔くん…

いつもカッコいいけど、今日は特別かっこいい…



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