明日も、キミに恋をする。
グランドの端にある待機場所。


赤いワンピースの女の子達は、興奮が冷めない感じで抱きあったり、記念の写メを撮りあったりしている。


タキシードとワンピースの生徒の間をくぐり抜け、私は学ランの大輔くんを見つける。



大輔くんはまた、みんなに頭をもみくちゃにされて笑っていた。



「大輔ぇー!」


陽子ちゃんが大声で叫ぶと、大輔くんがこっちを見る。



「あ~!来てくれたんや~!」


大輔くんは嬉しそうに、笑顔でこっちに来てくれる。





「どうやった?ちゃんと見てくれてた?!」



大輔くんはまだ興奮が残っているようだった。


汗をかいて息が少し切れている。

学ラン姿がまぶしいよ…



「ぜんぶ見てたよ…!大輔くん…凄かったよぉ~…!」



興奮と感動で、私はまた涙が溢れてしまう。



「ははっありがとー!」



大輔くんは最高に嬉しそうな笑顔でギュッと私を抱き寄せると、私の頭をくしゃくしゃにする。



私のみつあみは、またモサモサになった。

でも嬉しい…!




「これから体操服に着替えたりして、すぐまた最後のリレー出なアカンねん!また後でな!」


大輔くんは私の体を離すと、笑顔でそう言って走って行った。




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