明日も、キミに恋をする。
「私、帰る前に大輔くんの写真撮りたいな」



私はスマホを取り出す。

学ラン姿の大輔くん…絶対に撮りたい。



大輔くんは照れたように笑う。



「ははっでも俺もう髪も顔もぐちゃぐちゃやで?」

「ううん、大輔くんカッコいいよ。絶対撮りたい!」



私はスマホのカメラを大輔くんに向ける。



「ほな、ふたりで撮ろ」



大輔くんは私の腕をぐいっと引き寄せると、私をうしろから軽く抱きしめる。



「わっ…!」

「自撮りにするで?」



大輔くんは私の体を後ろから包みこむような感じで、私の持つスマホの画面に触れる。


大輔くんはそのまま、私の顔の高さまで身長を下げると、私と顔を並べる。



「優、もっと手ぇのばさんと撮れへんで?」

「あっ、う、うん!」



頬が触れそうなほど

大輔くんの顔がすぐ隣にある…

後ろから抱きしめられてドキドキする……



緊張でスマホを持つ手が震えてしまいモタモタする私に、大輔くんは笑いながらスマホを取ると

私の代わりにぐっと前に手を伸ばす。



「優も笑ってやー?」


―――カシャッ



画面を確認して、大輔くんは笑う。

私も画面をのぞき見る。



スマホには

学ランの大輔くんの爽やかな笑顔と、やや笑顔のタイミングが間に合ってない私が写っていた。



「大輔くんカッコいい!」



私の表情は微妙だけど……嬉しい!



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