明日も、キミに恋をする。
私はもう一枚、全身の大輔くんも撮らせてもらう。


笑顔で保存する私を、大輔くんは笑う。




「俺の全身写真とかそんなん何に使うねん」

「もちろん部屋に飾るんだよ」

「ははは」




笑う大輔くんは、一度咳払いすると
そっと私の耳元に顔を近づける。



「あのさ、午前中のご褒美の話、覚えてる?」

「!」

「あれさ……いらんっていうたケドやっぱりもろてもええかな?」

「……え?」




私は愛ちゃんたちに言われたことを思い出し、顔が一気に赤面してしまう。




それって……私からキス?

それともそれ以上???

でも……心の準備が出来てない…!

どうしよう……



なんて返事していいかわからず口ごもる私に、大輔くんも目を大きくする。




「なんやねん優、いつのまにか意味わかったん?」

「…あの…その…えっと」




大輔くんは真っ赤になる私に大笑いする。




「ははは!優…やらしーなぁ」


え~!

だって…


うつむく私に、大輔くんは笑いを抑えながら優しく言う。




「ええねん、優。ありがとうな。でも心配せんでもええで」

「え?」

「実は俺も最初はそういうんちょっとは考えてたんやけど…まぁそうやなくて、明日の休みに優とデートしたいなぁって」




大輔くんは私の頭をポンとする。


デート??

夏休みが終わってからずっと練習で、放課後しかふたりで会えてなかった。


そんなの……


「そんなの……私のご褒美だよ?」

「ほなふたりのご褒美やな♪(笑)」




嬉しい…!

大輔くん…

大好きっ!



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