明日も、キミに恋をする。
観覧車を降りると、


私と大輔くんは手を繋ぎながら、海の見える公園を散歩する。



「俺もカモメにパンやりたいなー!」



大輔くんはすっかりいつもの爽やかな顔で、公園でカモメに餌やりしている人を見て笑う。



大輔くん、かっこいい。

大輔くん、大好き…



まだキスがしたくて、モヤモヤしてるのは私だけなのかな…



「優、どうしたん?」

「え?」

「なんか我慢してる?どっか行きたい場所、他にある?」




モジモジしてる気持ちが伝わってしまったのか、大輔くんはすこし心配して首をかしげてくれる。


優しい大輔くんに、余計に自分が恥ずかしくなる。




「う、ううん…なんでもない…」




赤くなってうつむく私の顔を、大輔くんが覗きこむ。




「何にもなく見えへんで?」

「・・・・・」

「大丈夫やから言うてみ?」





ちらっと大輔くんを見ると、大輔くんは優しい笑顔だった。




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