明日も、キミに恋をする。
ようやく落ち着きを取り戻した大輔くんと私は、また手を繋いで歩きだす。



「あ~びっくりした」

「うん…ごめんね」

「ほんまに優は心臓に悪いわ」



大輔くんに笑われて、改めて恥ずかしさが込み上げる。





「てか俺の方ばっか我慢してると思ってた」

「そうなの?…私もずっと思ってるよ?」

「いや、俺の方がぜったい我慢してるって」



私と大輔くんは笑い合う。


気持ちを伝えるのってこんなにスッキリして嬉しいんだね。




笑い合っていると

ふいに大輔くんは私の耳元にそっと顔を寄せる。




「キスは、あとでいっぱいするから」

「!」

「悪いけど今日は俺、ちょっと色々我慢できへんで」





冗談っぽくニヤリとそういう大輔くんに私は真っ赤になる。

大輔くんは楽しそうに笑った。



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