明日も、キミに恋をする。
ミカンは結構な力で俺の体にしっかりと腕を回して抱きついてくる。


そのままミカンは俺の胸に顔を埋めてワンワン泣きだす。




なんやねん、これ…

どうしたらええねん……


俺は女に泣かれると、、頭がパニックになる。

困り果てる俺。




「とりあえず離れて落ち着こうや」

「やだやだやだ……!」



俺がミカンの腕をほどこうとすればする程、ミカンは強く抱きついてくる。





はぁ…


仕方なく俺はされるがまま、ただミカンが落ち着くのを突っ立って待つしかなかった。


















「浮気現場発見」




そのとき、困り果てる俺の背後から声がする。

俺が首だけで振り向くと犬っちが立っている。







「犬っち…たすけて…」



ミカンに泣きつかれて俺も泣きそうや……。

そんな俺の表情をみて、犬っちは笑った。



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