明日も、キミに恋をする。
犬っちはミカンをなだめながら俺を見る。



「こいつ結構、酔ってるわ。あとは俺が話聞いとくから大輔は戻れや」

「ごめん…犬っちサンキュ」

「おう」




俺がその場を離れようとした時、犬っちが言う。



「内田さん、泣かせんなよ」









犬っちが親切で言ってるのか

それとも他の気持ちもあって言ってるのか…




正直、俺は犬っちの気持ちがわからない。





でも……たとえ犬っちが優を好きでも

俺がしっかり優を繋ぎとめればええんや


って自分に言い聞かせる。





「いつもありがとうな、犬っち」



俺はその場を後にした。

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