明日も、キミに恋をする。
「なんでなん??優ちゃん、悔しくないん?」


「違うよ…悔しいよ…」




私は涙をこぼしながら陽子ちゃんに言う。




「けど、ほんとうに話さなきゃいけない相手はミカンちゃんだよ……あの先輩たちより、ミカンちゃんと話さなきゃ…」



ミカンちゃんは遊園地の時にも言ってた。


“優ちゃんなんかより私のほうが…”って。


あれからも…

きっとミカンちゃんはずっと私の事を、認めていなかったんだ。


私がミカンちゃんに認めてもらえないから、同じことの繰り返しなんだ。







陽子ちゃんはまだ怒りが収まらない様子だ。


「てか、なんでこんなことになったん?うちが登校して来たら、たまたま優ちゃんが先輩らに連れて行かれるの見つけて、慌てて来たけど…ほんま意味わからんって!」


「それは……体育祭の打ち上げで……」




陽子ちゃんはさっきの写真を見ていない。

私は大輔くんとミカンちゃんが、打ち上げで抱き合っていたことを伝える。



「なんやねんそれ!」


陽子ちゃんはまた怒る。




「でも…大輔くんは困ってたんじゃないかな…」



ミカンちゃんが抱きついてきて、困ったんじゃないかな…

そう信じたいよ…



でも……

じゃあなんで抱きつかれても無理にでも振りほどかなかったの?


なんで昨日……その事を私に言ってくれなかったの?




信じたいのに……



嫉妬と不安で、信じる心が押し潰されそうになる。


< 317 / 436 >

この作品をシェア

pagetop