明日も、キミに恋をする。
その時

授業5分前を告げるチャイムが鳴る。





「あ…教室に戻らないと…だね…」

「そんなん今日はもうさぼろうや?」

「ダ、ダメだよ。もうすぐテストもあるよ?」

「でも優ちゃん…大丈夫なん?」





陽子ちゃんは本気で心配してくれてる。



大丈夫……ではない。

本当は心がすごく痛いよ……

でも私は無理に笑う。



「お昼休みとかに時間ができたら、大輔くんとちゃんと話し合うね。あとミカンちゃんとも」


「…わかった。ほなそれまではうちも見守ってるわ」


「うん、ありがとう。あとさっきは陽子ちゃんが助けにきてくれて…すごく嬉しかったよ」


「はは…そんなん当たり前やから」










教室に戻る前
  

私は陽子ちゃんと別れてトイレに行って顔をバシャバシャ洗う。


気持ちを入れ替えないと今にも心が崩れそうで…





鏡をみるとなぜかまた泣き出してしまいそうになり、私はとっさに鏡の中の自分から目をそらす。





とにかく今は、教室にもどろう…。


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