明日も、キミに恋をする。
保健室に入ると、先生も誰もいなかった。


犬山くんはベッドのカーテンをシャッと開けると、私をベッドに寝かせる。


私は言われるがまま、ベッドに横になった。




「…犬山くん…ありがと。もう教室、戻っていいよ」

「いや俺このままサボる予定やから」




犬山くんはそう言うと、カーテンを閉めて離れる。





――キィ


犬山くんが保健室の椅子に座る音が聞こえる。




私はシーツに顔をうずめると、声を殺して泣いた。


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