明日も、キミに恋をする。
しばらく泣いて、ようやく私が泣きやんだ頃。



「なんかあったん?」

犬山くんの声がする。



「別に…何もないよ…」

私はできるだけ平気な声で嘘をつく。




犬山くんを頼ったら、大輔くんが悲しむ。



「泣いてたやん。めっちゃ鼻声ねんけど」

「ただの…風邪気味」

「ウソつくなや」




犬山くんはシャッとカーテンを開く。


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