明日も、キミに恋をする。

朝



スマホの目覚ましに起こされ、ベッドの中で眠い目をこする俺の指には、指輪がはまってた。



そうやった。

俺、昨日優と……




いつもと同じ朝やのに、指輪をつけた手が照れくさい。



きっと今頃……

優の指にもきっと同じ指輪がはまってる…



そう思うと、俺は早く優に会いたくなった。






俺は早めに身支度を済ませて家を出る。

高校につくと、下駄箱に一通の手紙が入ってた。




“体育祭で好きになりました”



書いてある名前は知らない子やった。


他のクラスの子やから、俺に彼女がいるん知らないんかな…



高校に早めについた俺は、自分の教室に行く前に、手紙をくれたその子のクラスに行くことにした。



教室までいくと、適当な子に呼び出してもらう。

手紙をくれた子はいきなりの俺の訪問にちょっとびっくりした顔で俺のとこに来る。



「あ、ごめんな。俺、彼女がおって…」



一応、他のやつに聞かれないように配慮して、小さめの声で俺がそう言うと


その子は恥ずかしそうに頭をペコペコさげて、友達のとこへ戻っていった。