明日も、キミに恋をする。
授業が終わると、俺はガタッと席を立つ。


結局、優も犬っちも戻ってこなかった。

俺は保健室に行こうと教室を出る。




その時


「大輔っ」



廊下でまた、朝とは別の応援団の先輩に呼び止められる。




たしかダンスの方を担当してた、女の先輩……

女の先輩はふたりいて、俺の前に立つ。




「今日の放課後あいてへんかなぁ?」 

「すいません、放課後は彼女と帰るんで」



先輩やし失礼がないよう、でも早く保健室に行きたい俺は早口で言う。



「あ~…それやけど、大輔ほんまにあの彼女とうまくいってるん?」

「?」

「大輔モテるんやし、もっと明るくて可愛い彼女作れるって!」



いきなり、なにを言ってんねん?

俺は首をかしげる。



「いや、彼女とはうまくいってるし別れる気もないんですけど」
 

「それは他の女をまだ知らんからやろ?」

「せやから今日の放課後もっと違う子とも遊んでみようや♪」





先輩たちが言ってる意味がわからん。




「すいません俺いそいでるんで、もう行ってもいいっすか?」





俺は少し強めの口調で言う。

早く優のとこに行かないと……休み時間が終わってしまう。



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