明日も、キミに恋をする。
それだけは、認めて欲しい。

ミカンちゃんにも先輩にも言われた。




“なにも反論しない程度の気持ち”





それは違うんだよ。



うまく言葉に言えないだけで、なにも考えてないわけじゃないんだよ……









ミカンちゃんがぽつりと言う。


「…優ちゃんって……凄いね…」


「え」


「…普段は大人しいのにさ……そう言うこと、言えるの。うちはベラベラ喋るけど、そんな風にまっすぐ本音…言えないよ」





ミカンちゃん…



「ずるいよ……うちは……ただ明るいだけで……優ちゃんは羨ましいとか言ってるけど……うちからしたら優ちゃんの方がよっぽど……うちが一番欲しいもの……持ってるくせに」




ミカンちゃんはうつむいて鼻をすする。


「…悔しい……ほんま悔しい」



ミカンちゃんは肩を震わせて泣いてる。

うつむいたミカンちゃんの上靴に、涙がポタポタ落ちる。




「うちも…優ちゃんみたいやったら大輔に選んでもらえたんかなぁ…」


「ミカンちゃん…」


「でも…うちなんで優ちゃんに敵わなかったんか、なんか分かった気がする……今までは、わからんかったけど」


「・・・・」



「大輔は……もう諦めるしかないんやなぁ……」






ミカンちゃんは顔をあげると、泣きながら少し笑った。


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