明日も、キミに恋をする。
俺は優の隣に座る。

なんとなく……手すらつなげない。



さっきの甘い感覚がまだ残ってる…


ふぅ…

落ちつくんや、俺



俺は冷たいコーラを一気に飲み干すと、優の方をちらりと見る。




「優……ゴメンな…嫌やなかった?」



優は俺を見て、耳を赤くしてからでるふると首を横にふる。




「びっくりしたけど……全然嫌じゃなかったよ」


「ほんま?俺のこと怖くなかった?」


「うん。怖くないよ」


「ほな……手ぇつないでもええ?」




優は恥ずかしそうに手を差し出してくれる。

俺は優の小さな手を握る。





俺は正直、さっきの自分が怖かったで。

あんな風に自制が利かなくなるなんて…




優を傷つけたくない。

この手を壊さないように…



俺は気をつけようと思った。
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