明日も、キミに恋をする。
結局、教室につくまで会話はなかった。


でも……気まずい雰囲気ではなく、自然にお互い話さなかった。






教室ではすでに陽子ちゃんと愛ちゃんが一緒にいて、笑顔で迎えてくれる。


「優ちゃん、大輔、おはよ~さん!」

「あの優ちゃんが大輔と揃って登校なんて“男子ニガテ”も克服してきたんかなぁ」



意味ありげに愛ちゃんがウィンクする。




「下駄箱で会ったから一緒に来てん。でもこの子、全然克服してへんで。さっきもまた真っ赤になってさ。そんなに俺ってカッコいいかねぇ?」


木下君はそう言っておちょくる様に、私を肘でツンツンする。




「ち、違うもん…」

私はその肘を払いのけながら、また真っ赤になる。





肘でつつかれた場所が、熱い。






「もう“かっこいい否定”されるんは慣れたわ」


木下君の言葉にみんな笑う。



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