明日も、キミに恋をする。
優と別れて自分の家に帰宅すると、俺は姉貴の部屋をノックした。



あ…今さらやけど、俺には大学生の姉貴がいるねんけど。




姉貴はバイトに出掛ける前だった。



「おかえり、大輔」

「ただいま。てか俺、週末に彼女ん家に行くねんけど」

「ふぅん?エラいやん、例の彼女のとこ挨拶行くんや?」



革のバックにポーチとか荷物をつめながら話す姉貴。



「うん。ほんでさ、やっぱ何か手土産的なもんって持ってくべき?」


「え、そらいるやろ(笑)」




やっぱ、いるんか。

改まってなんか渡すんも逆に堅苦しいんかな、と不安に思ったけど、そこは渡してもええんやな。


姉貴は俺を見て微笑む。




「彼女のこと大事にしてるんやなぁ」

「え?そりゃ、まぁ」

「つき合ってどれくらい経つん?」

「夏休み前からやから三ヶ月くらい」

「ほなキスぐらいはもうしたん」

「は?そんなん教えんし」




姉貴とは結構仲が良いけど、やっぱ恋愛ネタは照れる。




「ほんじゃ、今年の大輔の誕生日は、この優しいお姉様がとびきりのプレゼント用意したるわぁ」


「なんやねん?」


「そんなん言うたらつまらんやろ。まぁ楽しみに待ってなさい。ほな、うちバイト行くから」




俺の誕生日は天皇誕生日。

つまり12月23日




あと二ヶ月くらい先かぁ…

それまで姉貴は教えてくれないんか?

気になる…




姉貴はバタバタと出かけて行った。


< 351 / 436 >

この作品をシェア

pagetop