明日も、キミに恋をする。
リビングに通されると

対面式のソファーに優の父親が座っている。




か…貫禄がやばい…





俺はおじさんの正面に座るよう案内される。

ソファーに座る前に、俺は挨拶する。



「…初めまして。木下大輔といいます」



優のおじさんは、新聞から顔を上げて
俺をじろりと見る。




「ん」




おじさんは、ん、だけ言って、また新聞に視線を戻す。
  

……ん?

それってどういう反応……?





俺が立ったままなのを見て、おばさんが笑顔で言う。



「ごめんなさいねぇ、この人いい歳して人見知りなのよ。さぁ座って」





人見知り……なんかぁ?





「あ、あのこれ…手土産なんですけど良かったら家族で食べてください」


「あら、ありがとう」





俺はおばさんに手土産を渡すと、遠慮しつつソファに腰を落とした。


優も、そんな俺の隣に座る。


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