明日も、キミに恋をする。
夕食と風呂が済んで、俺は姉貴が部屋に行く。



姉貴はヘッドフォンで音楽を聴いている。




「チケットすごいな。サプライズやん」

「へへぇ、やろぉ?」



姉貴は音楽を止めて笑う。




「旅行代いくらしたん?俺も半分くらい出すわ」



あんま財布にお金、無いけど。

でも俺も少しは出したい。




「ええねん。これは大輔への誕生日プレゼントでもあるから」


「え?」




ああ、そういやだいぶ前、誕生日プレゼント楽しみにしとけとか言われてたっけ…


いつの間にか忘れとった。






「有馬の宿泊日は24日のイヴや。おとんとおかんはその日おらん。せやし、ふたりには内緒やけどうちもイヴは彼氏ん家泊まるから」


「は?」


「だから大輔もこの家に、彼女泊めてええよ」






姉貴はにやりと笑う。

俺は頭がついていかず、突っ立ってる。




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