明日も、キミに恋をする。
濡れた髪をタオルでふきながらリビングのドアをあけると


髪を乾かし終えた優が、またコタツでちょこんってしてる。




「優、お腹すけへん?」

「う、うん…」




優が緊張気味に頷く。




「ほな一緒になんかつくろっか」







俺がキッチンで冷蔵庫を開くと、優も後ろからひかえめに冷蔵庫を覗く。




「…ベーコンとレタスと卵で…チャーハンなら出来そうかな…?」


「優、料理できるん?」

「え?ううん…あんまり」

「はは、ほな俺も手伝うな」








ぐうぅぅ――…



俺の腹が大きな音で鳴る。

優と顔を見合せる。





「ふふ…私もお腹すいてるよ」




優がようやくいつもの笑顔で笑ってくれる。

俺の腹の虫、ナイス。



俺も、一緒に笑った。




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