明日も、キミに恋をする。
「俺、ほんまに竹内に目ぇつけられてる!こんなに真面目やのに」



放課後、職員室に向かう前、木下君は嘆く。




「まぁ、ちゃっちゃとお説教聞いてすぐに行くから、みんな先に愛ん家行っといて」


「ほんまに頼むで!なに授業中ニヤニヤしとってん」



陽子ちゃんが木下君の背中をバシっと叩く。




「ニヤニヤしてへんかったわ!ただ、うっちーがおもろくて笑いこらえてた」




木下君は背中をさすりながらそう言う。

やっぱり私のせいだったんだ…

私は下を向いて顔を赤くする。




「そんなら、優ちゃんも責任取って大輔待っててあげ♪あたし達は先に向かうからさ」


「え?わ、私も?」


「ほなみんなレッツゴー」





愛ちゃんは、さぁみんな行こう行こうとちょっと強引に行ってしまう。





私が木下君を待ってるのは全然かまわない。

むしろちょっと嬉しい展開だけど、ちょっと展開が強引すぎないかな?



木下君にわざとらしく聞こえたんじゃないかと、私はヒヤヒヤする。

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