明日も、キミに恋をする。
晩ごはんは

愛ちゃんのお母さんが、ハンバーグとサラダとお味噌汁を作ってくれていた。



陽子ちゃんは「めっちゃ美味しい~」と満面の笑みで、ご飯を山盛りおかわりしている。


本当に美味しい。




食べ終わった後、

愛ちゃんは部屋の窓を開けて、向かいの窓を30cm定規でコンコンっと叩く。


向かいの窓の紺色のカーテンがシャっと開けられ、宮本くんが姿を見せる。



宮本くんは

“りょ~かい”と口パクをして、またカーテンを閉める。

そのやり取りは、少女漫画に出てくるワンシーンみたいだ。




「ほな行こかぁ」


私たちは玄関へ向かった。



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