支店長、お手やわらかに!

「もしかしたらヒカリはずっとこのまま恋も知らへんまま大人になるのかと…。
そう思ったら可哀想で可哀想で…」


ふざけて泣きまねするミズホ。

もう。


「なんやの…
それ」


「だってアンタ今まで本気で好きな人っておらんかったんやろ?
18歳にして初恋ー…」


最後まで言い終わらないうちに彼女は笑う。


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