支店長、お手やわらかに!
これで…
お別れ。
あ、そうだ。
店でみんなが言ってたことを思い出す。
「あの、支店長、
東京に戻るって話は…?」
アタシは振り向きながら聞く。
「戻る?誰が?」
きょとんとした顔してアタシに聞き返す。
「え?支店長が…」
違うの?
「いや、そんな話はないけど。
まだしばらく京都だから」
「そう…、
そやったの…。
じゃまた京都に帰ってきてくれるんですね?」
「…るよ…。それから…」