嘘から始まる恋



改札を通りホームに行き電車を待つ。



さっきからチラチラと女性の視線が成瀬くんに向いている気がするんですけど…。



顔、綺麗だもんね…。


私、不釣り合い?



「どうした?」


「えっ?ううん、何でもないよ」


俯きかけた顔を上げて、手を横に振る。



「理子、罰ゲームしない?」


はい?


罰ゲーム?



「…急に何?」


なんか嫌な予感がする。



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