嘘から始まる恋



「知りたい?」とニヤッと不適な笑みを浮かべ、口を開いた。


背中がゾクッとしちゃったよ。



「一つ目の約束破ったらキスな」


「なっ…!!」



「二つ目の約束破ったら理子からキスして」


「は、はい?」


ニコッと笑って話す成瀬くんについていけず、変な声しか出ない。



てかキスばっかじゃん!


二つ目なんて絶対に罰ゲームしちゃうよ!



「む、無理だよ!絶対、罰ゲームになっちゃうよ!」


「いいじゃん」


慌てる私を無視して微笑む成瀬くん。


なんて意地悪なんだ!



「電車来た」


そう言って手を握られ、電車に乗り込んだ。



私、今日一日乗り越えられるのかな〜!?



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