嘘から始まる恋
「って!どこ行くの!?」
再び歩きはじめ人気の少ないコーナーに連れていかれる。
「なる…んっ!」
足を止めたかと思うと壁に追いやられ唇を塞がれた。
唇が離れると「…罰ゲーム」と耳元で囁くように言われる。
み、み耳元で話さないでよ!
息がかかってくすぐったい。
それになんだか恥ずかしいよ。
「はい、理子の番」
「私の番?」
「"成瀬くん"って呼んだだろ?」
ニヤッと笑って迫ってくる。