嘘から始まる恋
「腹減らない?」
「空いた!」
時計の針を見ると13時を示していた。
そりゃーお腹も減るよね。
水族館の外にあるフードコートへ入ることにした。
「何食べる?」
「あ、あのね、お弁当作って来たの」
そう言って近くの空いている席に座り、テーブルにお弁当を広げた。
「なに?…サンドイッチじゃん」
「うん…。美味く作れたと思うんだけど…」
口にサンドイッチを運ぶ成瀬くんをジッと見つめる。
どうだろ…。
ドキドキする。