俺が守るから。
●君に自由を
司くんの元へ
向かうと言いながら
あたしは迷っていた……。
だって
会うの気まずいもんι
会いたいような
会いたくないような……
そんな複雑な気持ち。
「高月さん」
すると
後ろから誰かに呼ばれた。
あたしは反射的に
振り向いた。
「神崎さん……」
“神崎 しほ”
それが彼女の名前。
そして
昨日、司くんと
キスをしていた相手だ。