俺が守るから。

でも司くんは



「ダメだよ。
こんな人がいる廊下じゃι」


そう言って
キスをくれなかった。

あたしの不安は
すごく募っていく……。



「そっか……」


あたしは俯いて
司くんに顔を隠した。



「ほんと、どーした？
何かあったのか？」



司くんは
あたしの顔を除き込んで
心配してくれた。



「……司くん」


「え、なに？」



あたしが俯いた顔を
司くんに向けると
驚いたように司くんは
目を丸くした。