俺が守るから。
人通りの少ない道。
俺は自転車を片手に
歩いている。
その隣には美和がいて、
いつものように
美和を送って
また一緒に学校へ行く
そんな事を
俺はまだ夢見ていたんだ。
「……美和」
俺は歩くのを止め
体を美和の方に向ける。
「?」
ただ美和は
首を傾げて立ち止まった。
そう言えば
キス、お預けしてたっけ。
廊下で出来なかった分
今ここで
キスしてあげる……。
俺は ゆっくり美和に
顔を近づけていった。