俺が守るから。
●俺が守るから
休み時間が終わるチャイムが
鳴ったけど
俺は保健室へ
走り続けた……。
「美和……」
ガラッ――――――――
音を立てて
俺は保健室のドアを開けた。
もうチャイムは鳴ったので
生徒はいない。
この静かさだと
先生もいないだろう。
するとカーテンの向こうから
愛しい声と共に
彼女が現れた。
「……先生?」
俺を先生と間違えたのか
彼女はカーテンから
姿を見せた。