俺が守るから。




初めて美和の前で
口にした。


「だから
傍にいてほしい……」



俺は美和の腕を引いて

抱き締めた。




「……嬉しい」



彼女は泣いていたけど

同時に笑っていた。




「あたしだって
ずっと司くんが好きだよ」


そう言って美和は
俺を抱き締め返した。




「ん……知ってる。
俺だって、好きだよ…」



俺はそう囁くと

美和に

ゆっくりキスをした。





お互いが

お互いを

想い合った瞬間だった。







< 150 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop