俺が守るから。
ぴぴぴぴっ――――
ぴぴぴぴっ――――
朝7時の目覚ましが
俺の部屋中に響き渡る。
カチッ
寝ぼけながらも目覚まし時計を
止めた俺は“工藤 司”。
俺は長い長い夢を
見ていたようだ。
10年前の…
愛しい夢を……
何分か過ぎて
俺はベッドから出て
顔を洗った。
今は高校1年。
月日が経つのは
嫌ってほど早く感じる。
俺はずっと子供のままで
よかったんだけどな。
「いってきまーす」
食パンを片手に
少し肌寒い外へ出る。
今は5月で
少しずつポカポカしてきた。
でも俺にとっては
寒い……
寒いのは嫌いなんだよ!