俺が守るから。




「それって……
高月さんに
縛られてるってこと?」



「はぁ?」



縛られる?美和に?
そんな訳ないじゃん……



「俺が守っていたいから
傍にいるんだ」


そう、俺は君と約束した。
守るって……

その代わり
美和の傍にいさせて?


俺は……――――



「工藤くん、可哀想」



「……なにが?」



「自分で気づかないほど
“約束”に
縛られてるんだね」



その言葉に
一瞬だけ固まった……。







< 83 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop