最後のメール nonfiction ホスト's love story

音楽、趣味、夢、短い時間だけど、二人は何故か一瞬で意気投合して夢中で話した。

その時、ふと黒いドレスに乗せた小さな手に、光輝くダイヤのリング。

『若いのに何でこんな高い物、、、』

長年ホストをして、真のダイヤかどうか位見分けがつく様になっていた僕は、その輝きが気になったけど、その時はそれ以上に君が光って見えたからどうでも良かった。

気づけば時間はあっという間で、違う席に行かなければいかない時間になり、僕は君と繋がりたい衝動を堪えられず、なんとか周りに怪しまれず番号を聞く方法を考えた。

僕「ねえ!!」

??「何?」

僕「俺さ、雑誌に載ってるから、今すぐ帰って、そこに書いてるメアドにメールして。


??「うん。」

他のホストと話す姿をもう見たくなかった僕は、無理を承知で切り出すと、あっさりだったので、驚きと喜びで、少し宙に浮かんだ気分になった。

、、、そこから指名のホストに送られ、君は帰っていった。


『本当に送ってくれるかな、、、』

それから何も手に付かず、待っていた携帯には他の人からの着信。

憂鬱な時が流れ、酒に逃げようとした時メールは届いた

??メール「リナコだよー、わかる??」

わかるもなにも、君のメールこそ、その時一番待ち望んだ全てだよ。

僕メール「わかるよ!!おせーし!来ないかと思った(;ω;)。」

リナコメール「送る約束したじゃん(^-^)v」

僕メール「てか今日会いに行っていい?」

リナコメール「今日も仕事だから、またね☆」

まあ当然というか、逆に軽くない返答に安心と落胆を感じた。

後になって解ることだが、ダイヤの意味と、その時彼氏がいて、純潔を守ろうと会うのを断った事も、、、その時の僕は知らない。
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