贈る言葉

壇上へ続く小さな階段を上がる哲哉。凛により整えられた服装をいつものように着やすくしていく。ワイシャツの一番上のボタンだけ外し、ネクタイずり下げる。


ざわめく会場、笑うのは顔の知れた者たち。額に手を当て首を振る凛と榊原。

騒がしい会場を見渡し、少年は口を開いた。


「ボンジュール。この素晴らしい時を共に過ごした親愛なる友よ」


同時に式は終わりを告げた……。







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