天国の音色


私にとって走ることは、息をするのと同じようなもの。

私は大好きな短距離走で、中学の頃から数々の大会で優勝してきた。

ずっと夢見てきたインターハイだって、あと少しで手が届くところまできたのに...


「これから、どうしよう」

ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。

まだ私は4月に入学したばかりの高校1年生なのに、6月のこの時点で部活を諦めなくてはいけないなんて。


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