元気Girlは生徒会!
アイツが連れていったのは、保健室。


もしや、この手首の擦り傷か?



自分が転んだせいで…擦り傷ができたと思っているのだろうか………



『ごめんね…永瀬くん…』
今にも泣きそうな声。


なんで他人のためにそんなことを…………


変わった奴だ。

少しからかってやろう。

自分からこんなふうに思ったのは初めてだった。



「保健室に連れてきたんだから、治療してくれるんだろ?」


『あ…!ごめん』

丁寧に、丁寧に、俺の傷を治してく。


ほんの少しだけ、俺の気持ちが変わったような気がした。


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