美女と珍獣
***
『で、アンタは大丈夫なのね?』
「うん、まあね」
早速、珍獣さんからもらった部屋でくつろいでいると、美奈から電話があった。
珍獣さんのことを話すと、美奈は大笑いしていた。
『ていうか、その珍獣さん?
ほんとに意味分かんない人だねー。
まあ楽しそうで何よりだけど』
「誰のせいだと思ってんの!
まあ悪い人では無いと思うよ、多分」
『まあ、あたしがそっちに帰ったらウチ来ても良いから』
「うん。っていつ帰るの?」
『……さあね』
「………、まあいいや。じゃあね」
そう言ってあたしは電話を切った。
今の会話で、ふと思った。
美奈が帰ってきたら、あたしここにいなくて良いのか。
いや、それが1番良いんだろうけど。
「…………」
なんか、
変な気分だ……。