シオン
その時はただ気分がよく、友達同士でケラケラと笑っていたものだ

でも今回は上物、シンジくんに"効く"と何度も言われた物。10何年振りに吸う。

この部屋の雰囲気と真剣な顔であたしの顔を見るシンジくんとお香の匂い、もう後には戻れないと少し怖かったが今更シンジくんの、おそらく心地いい雰囲気を壊したくなかったので素直に受け取る


渡された物はタバコよりも熱くて、火傷でもしないように慎重に受けとる

覚醒剤は18から20の頃まで炙ってしていたが、大麻はもう初めての経験になるだろう

一口タバコのように吸うとゴホゴホとむせた

きつい

シンジくんはゆっくり吸い、と言いながらあたしが吸っているのをじっと見ていた

目線を気にしながらも頑張って4口も吸った

< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop