【完】初恋
**次の日**


あたしは退部してからも部活の様子を見ていた。
このフェンスが…境界線のようにあたしを遮る。
『怜奈?』
「た…くま」
ボールを取りに来た拓真と目があった。
『どうした?』
「な、なんでもないよ!バイバイ」
あたしはこんな毎日を送っている。
ねぇ…大好きなサッカー部を辞めるなんて…こんなにも辛いんだね。
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